ArtifactoryがDebianリポジトリをサポート

JFrog ArtifactoryはDebianパッケージの全ライフサイクルをカバーするDebianリポジトリをサポートし、Debianパッケージの開発、脆弱性分析、アーティファクトフロー制御、配布の管理を実現しています。今回はDebianコミュニティのために特別に開発された最新の機能について紹介します。皆さんにとって魅力的なものではないかと思っております。

Artifactory Debianリポジトリを使う9つの理由

Artifactoryは本格的に使えるDebianリポジトリとして次のことが実現可能です：

1. Debianクライアントに完全準拠したインデックスファイルを生成
2. Debianクライアントがパッケージの検証に使用できるGPG署名キーを提供
3. ArtifactoryのローカルリポジトリにホストされるDebianパッケージのメタデータを作成
4. Automatic Debianアーキテクチャを使用してレイアウトされたDebianリポジトリのAPTクライアントのハッシュを使った取得をサポート（Debianメタデータはとても頻繁に更新されるので、この機能は非常に便利です）
5. REST APIを介したDebianの広範なサポート
6. Gzip、Bzip2、LZMA、XZを含むDebian圧縮形式をサポート
7. ローカル、リモート、バーチャルリポジトリをサポート
8. マルチサイト・トポロジー全体でDebianバイナリを管理
9. 大企業へのシステムスケーリングをサポート

ローカル、リモート、バーチャルリポジトリから選択可能

ローカルリポジトリ

DebianローカルリポジトリはDebianパッケージをデプロイし、ローカルで物理的に管理するためのリポジトリです。通常これらは内部リリース、外部リリース、開発ビルドをデプロイするために使用されますが、サードパーティの商用コンポーネントのように公開リポジトリで広範囲な使用を許可していないDebianパッケージを格納するためにも使用できます。

リモートリポジトリ

リモートリポジトリを使うとリモートのDebianリソースをプロキシやキャッシュとして利用することができるため、ネットワークなしでも作業できるようになり、たとえリモートのリソースがダウンした場合でもそのまま使用できます。リモートリポジトリをプロキシしたり、リモートリポジトリから外部パッケージをキャッシュする機能はビルドの高速化、信頼性の高いアクセスの確保、BOM（部品表）の管理といったCI/CDパイプラインなしでは運用できないような多くの利点を提供してくれます。

バーチャルリポジトリ

バーチャルリポジトリは多数のローカル、リモート、バーチャルリポジトリをカプセル化して単一のURLから統合リポジトリとしてのアクセスを実現しています。バーチャルリポジトリの中で管理されている実際のリポジトリを自由に組み合わせたり、変更の追加や検索ができるので開発者がアクセス可能なリポジトリ等の権限を管理することができます。

アーティファクトを最適化するためにArtifactoryはまずローカルリポジトリを調べ、次にリモートリポジトリキャッシュを検索してからネットワークを経由してリモートリソースからアーティファクトをダイレクトに要求します。開発者にとってこの方法はとてもシンプルです。Artifactoryはパッケージをリクエストするだけで組織のポリシーに従い、安全かつ最適にパッケージへのアクセスを提供します。

マルチサイトにあるDebianバイナリの管理

Artifactoryマルチサイト・トポロジーを使用してレプリケーションを実行し、Debianのローカル、リモート、バーチャル環境を構成することで様々なサイトにあるバイナリを管理することができます。詳細についてはArtifactoryマルチサイトをご覧ください。